第19回九州高気圧環境医学会の開催にあたって

医療法人沖縄徳洲会
南部徳洲会病院
救急部・高気圧治療部長
九州高気圧環境医学会 会長
清水 徹郎

このたび平成30年6月30日(土)に沖縄県那覇市にて第19回九州高気圧環境医学会を開催させていただくことになりました。歴代の会長が高名な大学教室や大病院の責任者であったのに対し、小生のような救急医の末端にこのような名誉を賜りましたことを篤く御礼申し上げます。

ご承知の通り平成29年11月には第52回 日本高気圧環境・潜水医学会学術総会が、当地沖縄で琉球大学の合志先生のご尽力により盛大に執り行われました。あれからまだ半年が過ぎようかという頃に場所を同じくして地方会を開催するにあたり、どのような企画をしたらよいのかと、ない知恵を絞って考えました。

そのうちの一つが地域性です。沖縄といえばダイビングスポットとして有名ですが、ダイビングの現場での酸素活用のトライアルがおこなわれ、レジャーダイビングにおけるエンリッチドガスの使用が海外のリゾートに追いつくべく導入され始めています。現場で起こっている問題点を忌憚なく医療関係者のみでなく多くの方々から情報発信を頂きたいと思います。

二つ目は肩肘を張らずに「学会デビュー」を果たせる場にしたいと言うことです。どうか、遠慮することなく若い発表者の演題応募をお待ちしています。

会期の沖縄は梅雨も明け、若夏から真南風(まばえ)の絶好の季節です。ノーネクタイはもちろん、ぜひ「かりゆしウェア」での参加をお待ちしております。よいお土産になると思います。

最後になりますが、本年1月4日、当学会の大変な功労者でありましたNPO法人MESHサポートの代表理事、小濱正博先生がご逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。小濱先生には本学会での特別講演をお願いする予定でした。「なに?演者が見つからん?おう、ほなオレやったるよ!」と例の関西弁で引き受けて下さったことが忘れられません。小濱先生も天国から見守っていて下さると思います。是非盛会になるよう祈念いたします。会員各位のご協力をお願い申し上げます。