小濱正博先生を偲んで

平成30年1月4日未明、当学会の理事としてご尽力を賜りました小濱正博先生が、多臓器不全、出血性ショックのためご逝去されました。我が国に於ける高気圧酸素治療の第一人者として各種学会や執筆活動にご活躍なさり、最近は沖縄県北部の民間救急ヘリMESHサポートの代表理事としてご健闘されておられました。志半ばにして旅立たれた先生のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。お亡くなりになる以前、北部医師会病院退職後は南部徳洲会病院高気圧治療部の非常勤医師としてご指導を頂いておりました。

実は、今回の学会での教育講演をどうしたらよいかとご相談したところ、例の関西弁で「ほな、俺やったるわ!」と二つ返事で引き受けていただきました。先生のライフワークであった民間ドクターヘリ事業についてNPO法人 MESHサポート 理事長 塚本 裕樹(つかもと・ゆうき)様よりご紹介いただき、会員一同で小濱先生の功績を振り返りたいと思います。

小濱正博(こはま・まさひろ)先生
1954年大阪府生まれ。昭和大学医学部卒業。兵庫医科大学での臨床研修を終えた後、関西労災病院心臓血管外科・救急部、心臓血管研究所付属病院外科勤務。1992年より沖縄県の伊江村立診療所勤務。1996年からオーストラリア・南オーストラリア州立ロイヤルアデレード病院救急部に勤務、航空医療について研修を受ける。その後、ロイヤル・フライング・ドクターサービスに医療スタッフとして従事する。1998年、日本に戻り、沖縄セントラル病院副院長に着任。 3年後、沖縄南部徳洲会病院救急部・高気圧治療部部長に就任。更に6年後の2007年、北部地区医師会病院副院長、救急部・高気圧治療部部長兼任。高気圧治療のプロフェッショナルだった。(Wikipediaより)

清水徹郎